決算書は、税金の申告や金融機関・取引先への報告のために、決まった形で作る会計の結果です。管理会計は、それとは別に、経営の判断のために、製品ごと・案件ごと・部門ごとの原価や採算を社内で見る取り組みです。中小企業白書 2026 でも、この意味で使われています。
白書の調査では、管理会計に「大いに取り組んでいる」「ある程度取り組んでいる」事業者は合わせて約 6 割でした(第2-2-40図)。案件ごとの採算を見るには、見積もり・受注・生産・売上の記録が同じ番号でつながっている必要があります。番号が途中で切れていると、製品ごとの本当の利益が見えません。
最初から全部の製品や案件で採算を出そうとすると、集計の手間で止まります。売上の大きい製品や、採算が気になる案件から始め、材料費・外注費・作業時間など、記録がそろっている原価から積み上げていきます。
白書の数字はコラムで紹介しています。