2026 年 9 月 30 日、AI(Claude)に Google カレンダーへ TODO を終日の予定として 9 件登録させたら、9 件すべてが 1 日早い日付で入りました。日本時間の 0 時を UTC(協定世界時)に直した日付で登録されたためです。登録の直後に気づき、9 件とも正しい日付に直しています。
以来、AI に終日の予定を登録させるときは、日付を UTC の 0 時で渡し、登録したあとに戻ってきた日付を確かめるようにしています。
頼んだことと、決めた設定
AI の導入をご支援しているお客様の件で、私は、TODO を Google カレンダーに登録しておくよう AI に頼みました。TODO の一覧には、期限の日と番号が付いています。AI は、期限の日ごとに TODO をまとめ、終日の予定として 9 件にしました。
予定を作る前に、次の設定を決めています。
| 設定 | 決めたこと | 理由 |
|---|---|---|
| 予定の種類 | 終日の予定 | TODO は時刻のない仕事なので |
| 予定表の扱い | 空き時間として扱う | ほかの打ち合わせの予定を入れられるようにする |
| 招待者 | 入れない | お客様に予定の通知が届かないようにする |
| 通知のメール | 送らない | 同じ理由 |
| 前日の通知 | 9 時に通知する | 期限の前の日に気づけるようにする |
| 説明の欄 | TODO の一覧の番号を書く | 予定から一覧の中身をたどれるようにする |
打ち合わせの予定 2 件は、すでに予定表に入っていたので、作り直していません。
TODO を予定表に入れたのは、期限の前の日に通知で気づけるようにするためです。TODO の一覧だけだと、開かない限り期限が近いことに気づきません。期限の日ごとにまとめたので、1 日に複数の TODO がある日は、1 件の予定の説明の欄に番号を並べています。
9 件すべてが、1 日早い日付で入りました
登録が終わったあと、予定表に入った日付を確かめると、どれも頼んだ日の前日になっていました。10 月 1 日の TODO は 9 月 30 日に、10 月 5 日の TODO は 10 月 4 日に、という具合です。
渡した内容
- 終日の予定
- 開始は日本時間の 10 月 1 日 0 時(+09:00)
予定表に入った内容
- 時刻を UTC に直すと 9 月 30 日 15 時
- 終日の予定は日付だけを使うので、9 月 30 日として登録
Google カレンダーでは、終日の予定は時刻を持たず、日付だけで記録されます。時刻のある予定は、日本時間か UTC かを示した時刻で記録されます(Google カレンダーの API の説明)。今回は、終日の予定の開始を「日本時間の 0 時」という時刻で渡したため、つなぐ仕組みの中で UTC に直され、その日付が使われました。
日本時間は UTC より 9 時間進んでいます。日本時間の 0 時は、UTC では前の日の 15 時です。日付だけを取り出すと、前の日になります。
| 予定の種類 | Google カレンダーでの記録のされ方 | 渡すときに気をつけること |
|---|---|---|
| 終日の予定 | 日付だけ(時刻を持たない) | 日付を UTC の 0 時で渡すか、日付だけで渡す。終わりは翌日 |
| 時刻のある予定 | 時刻と、日本時間か UTC かの印 | 日本時間であることを示した時刻で渡す |
時刻のある予定なら、日本時間の印を付けて渡せば、その時刻で入ります。ずれが出やすいのは、終日の予定のように、時刻を日付に丸める場面です。
直し方と、その後に決めたこと
9 件とも、その場で正しい日付に直しました。直したあと、もう一度予定表を開き、すべての日付が頼んだとおりになっていることを確かめています。
- 終日の予定は、日付を UTC の 0 時(例: 2026-10-01T00:00:00Z)で渡す。終わりは翌日の 0 時
- 登録したあと、戻ってきた日付を読み上げさせ、頼んだ日付と照らす
- 予定表を開き、1 件でもいいので画面で日付を見る
- 招待者と通知のメールを入れるかどうかを、登録の前に決めておく
- 既にある予定と重ねて作っていないかを確かめる
いちばん大事なのは、2 つ目の「戻ってきた日付を照らす」です。AI は、登録の結果として、予定表に入った内容を受け取っています。そこに書かれた日付を、頼んだ日付と並べて見れば、今回のずれは登録の直後に分かります。
書き込みは、読むだけより確かめを厚くします
予定を探すだけなら、AI が読み違えても、報告が間違うだけで済みます。書き込みになると、予定表そのものが変わります。今回はお客様への通知を止めていたので、ずれた予定がお客様に届くことはありませんでした。招待者を入れていたら、間違った日付の予定がお客様の予定表にも届くおそれがありました。
AI と予定表のつなぎ方は、コネクタや MCP と呼ばれる仕組みを使います。AI に任せる操作は、読む、下書きする、登録する、送る・消す、の順に重くなります。この考え方は読むだけから始める記事に書きました。登録の段に進んだあとも、結果を照らす手順を、人が必ず挟みます(Human-in-the-Loop)。
日本時間と UTC の違いは、予定表に限らず、AI がほかの道具とやり取りするとき全般で起きます。時刻を扱う作業を AI に任せるときの注意は、用語集のタイムゾーンにまとめました。予定表やメールなど、御社の道具に AI をつなぐ設定は、AI伴走支援で 1 つずつ確かめながら進めます。



