AI研修の後に当社へ届いた 2 つのご相談は、どちらも操作の質問ではありませんでした。建設会社の社長からは、社員全員で使うための共通の指示の作り方についてご相談をいただきました。リフォーム会社の社長からは、ばらばらになっている過去の工事履歴のまとめ方についてのご相談です。どちらも、研修の後に社長ご自身からいただいたものです。今の研修で、作った後の質問をお受けするのは AI秘書作成研修です。御社の環境で 1 つを一緒に作り、残りを御社で作っていただく間の分からない点に、残りの 2 回でお答えします。
研修の後に届いた 2 件のご相談
建設会社様: 社員全員で使う共通の指示の作り方をご相談いただきました
建設会社様で、社長と各部門のリーダーの方を対象に、約 2 時間の AI研修を行いました。
研修の前に伺ったのは、案件資料の探し方の話でした。長年の案件資料(見積書・図面・写真・議事録)は、クラウドの共有フォルダに整理して保存してあります。ただ、目的の資料を探すには「あの案件は誰の担当だったか」を思い出してたどる必要があり、引き継いだ若手や別の担当者は、過去の案件にたどり着けないことがありました。
そこで研修では、AI でできることの全体像と、社外の AI サービスに資料を渡すときの情報管理を話したうえで、共有フォルダの資料を AI エージェント(Claude Code)に読み込ませました。過去の案件を探して質問に答える仕組みを、その場で試作しています。
研修の後、社長がご自身で Claude を使い、現場の書類づくりを試されました。そのうえで、うまくいかなかったところを具体的に書いたメールで、ご相談をいただきました。ご相談の中心は 2 つでした。1 つは、現場の担当者全員で使うには、共通の指示が要ることです。もう 1 つは、ご自身のやり方がいちばんよいとは限らないということでした。
この研修の詳細は、建設会社様の事例に載せています。
リフォーム会社様: 工事履歴をまとめる台帳を当社が試作することになりました
リフォーム会社様では、社長とスタッフの方を対象に AI研修を行いました。研修の前に、3 つのご要望を伺いました。1 つ目は SNS での発信の悩み、2 つ目は座学より営業や事務の場面に合わせて手を動かす研修にしたいこと、3 つ目はスタッフそれぞれの慣れに合わせて進めたいことです。題材には、SNS の投稿文の下書き、チラシやダイレクトメールの文案、現地調査のメモを音声で残して AI に要点をまとめさせること、過去の案件をもとにした見積もりの下書きをご提案しました。
研修の後にいただいたのは、過去のお客様の工事履歴のご相談でした。以前の記録は複数の Excel に分かれていて、あるお客様の過去の工事を調べるには、全部のファイルを開くしかありませんでした。
このときは、AI の使い方より先に、記録の置き方を直す必要がありました。手元の Excel をお預かりし、お客様ごとに「いつ・何の工事を・誰が担当したか」を 1 画面で見られる台帳を、当社が試作することにしました。先に見本を作って見ていただき、項目を足したり、履歴の見せ方を変えたりしながら決めていく進め方です。過去の記録は、お客様の名前だけでは全部をつなげられないこともあると電話でお伝えしています。詳細はリフォーム会社様の事例に載せています。
2 件とも社長ご自身からのご相談で、中身は操作より仕事のやり方の話でした
2 件のご相談には、共通していたことが 3 つあります。
| 項目 | 建設会社様 | リフォーム会社様 |
|---|---|---|
| 研修の後に出てきた話 | 社員全員で使うための共通の指示 | ばらばらの工事履歴をまとめる台帳 |
| ご相談のきっかけ | 社長ご自身が試して、うまくいかなかったところ | 社長ご自身が抱えていた、記録を探す手間 |
| 次にすることが決まった場 | 研修の後のご相談 | 研修の後のご相談 |
1 つ目は、研修で操作を覚えた後に出てきたのが、操作の質問より、自社の仕事のやり方の話だったことです。2 つ目は、どちらも社長ご自身がきっかけだったことです。3 つ目は、次に何をするかが、研修の当日には決まらず、その後のご相談で決まったことです。
研修の当日は、AI に頼んで結果を確かめる作業を、一度体験していただく日でした。当社に届いたご相談では、自分の仕事で AI を使う形は、研修の後に社長が試し、つまずいたところから決まっていきました。
今は、AI秘書作成研修で 1 つを一緒に作り、残りの 2 回で質問にお答えします
上の 2 件は、研修の後にお客様からご相談をいただいて始まりました。今の AI秘書作成研修では、秘書に任せたい仕事を伺い、1 つを選んで御社の環境で一緒に作ります。残りは同じやり方で御社で作っていただき、分からない点は残りの 2 回でお答えします。範囲は、AI をカレンダーとメールにつなぐところまでです。1〜2 時間の AI基礎研修は、研修だけで終わる形です。
- 任せたい仕事を伺う秘書に任せたい仕事を挙げていただく
- 1 つを一緒に作る挙げた仕事から 1 つを選び、御社の環境で一緒に作る
- 残りを御社で作る残りの仕事は、同じやり方で御社で作っていただく
- 残りの 2 回作っていて分からない点にお答えする
範囲は、AI をカレンダーとメールにつなぐところまで。料金は 300,000 円(税別)
AI が出したものを使う前にどこまで確かめるかは、確認の手順の記事に書いています。
うまくいった頼み方を手順として登録し、社員のパソコンでも同じ手順で使えるようにします
建設会社様のご相談にあった共通の指示は、これまでの AI研修の後半でも扱ってきました。うまくいった頼み方を、Claude の「スキル」という手順として登録し、設定フォルダに入れます。設定フォルダは、会社のことを覚えさせる場所と、手順を登録する場所がある Claude の作業フォルダで、研修の後もそのまま使えます。社長が試してうまくいった頼み方を手順にして、社員のパソコンでも同じ設定フォルダを使う形にすれば、全員が同じ手順で AI に頼めます。
ただ、どのやり方を共通にするかは、社長が決めることです。建設会社様の社長も、ご自身のやり方がいちばんよいとは限らないと書かれていました。1 人のやり方だけに頼る属人化を避けるには、社長のやり方も含めて、いくつかのやり方を比べてから、全員で使う手順を選ぶことになります。手順を文書に残す考え方は、用語集のマニュアル化にまとめています。
研修の後も、毎月 1 つずつ AI に任せる作業を増やしたい場合は、AI伴走支援があります。月 2 回の打ち合わせで次に任せる作業を決め、設定は当社が行います。料金は月額 200,000 円(税別)で、最初の 6 か月は契約期間です。研修だけで終えていただくこともできます。
これまで行ってきた 3 時間の研修の時間割は、「AI研修の 3 時間の時間割と、研修の前に確かめること」に書きました。



