台風の予報が出たら、前の日までに、データを事務所の外にも控え、NAS やサーバーを正しく止める段取りを決め、床に置いた機器を上げておきます。停電すると、光回線の電話とインターネットは事務所では使えません。電気が戻ったら、回線に近い機器から順に電源を入れます。
気象庁は、台風の進路を 5 日先まで予報します
気象庁は、台風の 5 日(120 時間)先までの予報を、6 時間ごとに出しています。予報の円は、その時刻に台風の中心が入る確率が 70% の範囲です。暴風域に入る確率も、5 日先まで地域ごとに出ています。
事務所の準備は、この 5 日の中で割り振れます。進路の予報に自分の地域がかかったら、次の順で進めます。
- 予報が出たらデータを事務所の外にも控える。止めるときと戻すときの順番の紙を出す
- 2〜3 日前NAS やサーバーを誰が、どの手順で止めるかを決める。連絡の手段を確かめる
- 前の日床に置いた機器を上げる。止めると決めた機器を止める
- 当日停電したら、事務所の電話とネットは使えない前提で、携帯で連絡を取る
- 翌朝回線に近い機器から順に電源を入れ、つながるかを確かめる
予報が出たら、まずデータを事務所の外にも控えます
事務所の NAS やサーバーにあるデータは、事務所が水につかったり、機器が壊れたりすると、一緒に失われます。バックアップが同じ事務所の中だけにあるなら、予報が出た段階で、事務所の外にも 1 つ控えます。
当社は、バックアップは取るだけでなく、元に戻せるかを試して確かめることを勧めています。置き場所の分け方と、戻せるかの確かめ方は、バックアップの置き場所の記事 に書いています。
前の日に、NAS やサーバーを正しく止める段取りを決めます
NAS やサーバーは、書き込みの途中で電気が切れると、データが壊れることがあります。停電の前に止めるなら、電源のプラグを抜く前に、管理画面か本体の操作で、正しく止める(シャットダウンする)手順を踏みます。止め方は機種ごとに説明書に書いてあります。
UPS(無停電電源装置)をつないでいる場合も、停電のあいだ動かし続けられるとは考えません。正しく止めるまでの時間をつくるもの、と考えておきます。
床に直に置いている機器は、前の日に棚の上へ上げます。配線を抜き差しするなら、どの線がどこへ行くかが分かるように、行き先のラベルが付いているかを先に見ます。
- データが、事務所の外にも 1 つ控えてあるか
- NAS やサーバーを、誰が、どの手順で止めるか
- 床に直に置いた機器を、棚の上へ上げたか
- 回線の会社と、機器の保守の会社の連絡先を、紙と携帯に控えたか
- 停電のあいだ、お客様からの電話をどこで受けるか
- 電源を入れ直す順番の紙が、機器のそばにあるか
停電すると、光回線の電話とインターネットは事務所では使えません
光回線は、事務所の中の機器が電気で動いて、初めて使えます。光回線の終端装置(ONU)もルーターも、電気が止まれば止まります。NTT 西日本は、光回線の電話(ひかり電話)について、停電のときは使えないと案内しています(IP 電話)。
事務所の電話が鳴らなくなっても、お客様は電話をかけてきます。停電のあいだ、会社の番号への電話をどこで受けるかを決めておきます。
当社は、会社の電話をクラウドの電話サービスで受け、営業時間内は私の携帯に転送しています。電話を受ける仕組みが事務所の中に無いので、事務所の電気が止まっても、携帯の電波が届くかぎり、電話は携帯で受けられます。転送の仕組みで通知が届かなかったときのことは、電話の着信をメールで知らせる仕組みの記事 に書いています。
戻すときは、回線に近い機器から順に電源を入れます
電気が戻ったら、回線に近い機器から順に電源を入れます。順番の例は、次のとおりです。
| 順番 | 機器 | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 光回線の終端装置(ONU) | ランプが通常の色に戻るまで待つ |
| 2 | ルーター、防御機器(UTM) | インターネットにつながったことを、ランプか管理画面で見る |
| 3 | スイッチ、Wi-Fi のアクセスポイント | 事務所の中の機器がつながる |
| 4 | NAS、サーバー | 正しく立ち上がったか、ディスクの状態に異常が出ていないかを見る |
| 5 | パソコン、プリンター、電話機 | インターネットと共有のフォルダに届くか、印刷できるかを試す |
パソコンを先に立ち上げると、ルーターがまだ準備できておらず、つながらないことがあります。そのときは、ルーターが立ち上がったあとで、パソコンをつなぎ直します。ONU のランプが戻らないなら、回線の会社に連絡します。
この表は、事務所ごとに中身が違います。どの機器がどこにつながっているかの図があれば、順番を決めて紙にできます。当社のネットワーク見える化では、ネットワーク図と機器の設定の情報をお渡ししています。情報セキュリティの体制づくりをお受けする場合は、障害が起きたときの復旧の手順も、ルールと文書にします。図の見方と、引き渡しの日に受け取るものは、工事の引き渡しの記事 に書いています。



