サイトを作り直して URL が変わるときは、古い URL と新しい URL を 1 行ずつ結んだ対応表を先に作り、サーバーで 301 の転送を設定します。Google は、転送をできるだけ長く、一般には 1 年以上残すよう案内しています。新しいサイトに移さないページは、トップページへまとめて送らずに、「無い」ことを示す 404 か 410 を返します。
400 件を超える記事を残すために、転送の設計を必須の作業に入れました
2026 年 3 月、繊維製品を扱う商社様に、サイトの作り直しをご提案しました。そのサイトには、それまでに書きためた 400 件を超えるブログの記事がありました。
作り直しで記事の URL が変わると、ほかのサイトからその記事へ張られたリンクや、検索の結果に出ていた記事の URL が、新しいページにつながらなくなります。そこでご提案では、古い URL から新しい URL への転送の設計を「必須」の作業とし、サイトを組む工程の中に、ブログの記事の移し替えと一緒に入れました。お見積もりの項目にも、転送を含めて書いています。2 つのサイトをどう組み合わせて作り直すかの案は、3 つの案を出した記事 に書いています。
対応表を作る手間は、記事の数に比例して増えます。だから、作り直しの日程とお見積もりに、最初から入れておきます。公開の直前に気づくと、その作業のための時間が残っていません。
古い URL は、サイトマップ・サーバーの記録・CMS の一覧から集めます
Google 検索セントラルの「サイトを移転する方法」(URL の変更を伴うサイト移転)の案内は、古い URL を集める先として、次のものを挙げています。
- XML サイトマップ(大事なページは、ここに載っていることが多い)
- サーバーの記録やアクセス解析で、訪問の多いページ
- Search Console の「リンク」で、ほかのサイトやサイトの中からリンクされているページ
- WordPress などの CMS の、すべてのページと記事の一覧
- ページの中で使っている画像・動画・ファイルの URL
- 古い URL を集めるサイトマップ、サーバーの記録、Search Console のリンク、CMS の一覧から
- 行き先を決める1 行ずつ、新しい URL か「移さない」かを書く
- 決まりでまとめるURL の形に決まりがあれば、書き換えのルールでまとめて送る
- サーバーに設定する301 で送る。移さないページは 404 か 410 を返す
- 開いて確かめる古い URL を開き、行き先と番号を見る。そのあとも訪問の数を見る
記事の URL に決まった形があるなら、1 本ずつ書かなくても、書き換えのルールでまとめて送れます。Google の案内も、よくある形の転送は、データベースや URL の書き換えのルールで設定する方法を挙げています。決まりから外れる URL だけを、対応表で 1 行ずつ足します。
転送の種類は、元に戻す予定があるかどうかで選びます
転送には、ずっと移す「恒久」と、しばらくだけ移す「一時」があります。Google は、次の表の上の方法ほど正しく読み取れる、としています。
| 種類 | 方法 | Google 検索での扱い |
|---|---|---|
| 恒久 | サーバーで 301 か 308 を返す | 検索の結果に新しい URL を出す |
| 恒久 | 待ち時間 0 秒の meta refresh | 恒久の転送として扱う |
| 一時 | サーバーで 302・303・307 を返す | 検索の結果に古い URL を残しやすい |
| 一時 | 待ち時間が 0 秒より長い meta refresh | 一時の転送として扱う |
| (最後の手段) | JavaScript で移す | サーバーでも meta refresh でもできないときだけ使う |
サイトの作り直しで URL が変わるのは、元に戻す予定のない変更です。サーバーで 301 を返します。共有のレンタルサーバーなら、.htaccess に転送のルールを書く方法がよく使われます。
移さないページを、トップページへまとめて送りません
古い URL を全部トップページへ送る設定は、手間がかかりません。ただ、Google は、多くの古い URL を関係の薄い 1 つのページ(新しいサイトのトップページなど)へ送ることを避けるよう書いています。訪れた人が混乱し、「中身の無いページ」(ソフト 404)と見なされることもあるからです。
新しいページへ送る(301)
- 同じ中身のページが、新しい URL で残っている
- いくつかのページを 1 つにまとめ直した。まとめた先へ送る
- 画像や資料のファイルも、新しい場所にある
送らずに 404 か 410 を返す
- 中身ごと、新しいサイトに載せない
- 引き継ぐページが無いのに、トップページへ送ろうとしている
- 期間が終わった案内やキャンペーンのページ
2 つの番号の違いは、HTTP の決まり(RFC 9110)に書かれています。404 は「見つからない」ことだけを示し、無いのが一時的か、ずっとなのかは示しません。410 は「このページは無くなり、戻らない見込み」であることを示します。中身ごと載せないと決めたページなら、410 のほうが、その決定をそのまま伝えられます。
転送はつなげず、行き先へ 1 回で送ります
転送の先が、さらに別の場所へ転送されていることがあります。たとえば、http の古い URL が https の古い URL に移り、そこから新しい URL に移る、という 2 回の転送です。Google の案内によると、Googlebot は転送のつながり(リダイレクトチェーン)を 10 回までたどりますが、最終の行き先へ直接送ることを勧めています。直接送れないときも、5 回未満、できれば 3 回以内に抑えます。転送が重なるほど、訪れた人のページの表示も遅くなります。
ドメインごと変えるときは、Search Console でアドレスの変更を知らせます
URL の変更が、別のドメインへの引っ越しを伴うなら、Search Console のアドレス変更ツールを使います。サーバーで転送を設定した後に使うもので、Google に引っ越しを知らせます。
Search Console のヘルプによると、このツールを使うのは、ドメインやサブドメインを移すときだけです。http から https への変更、www の有り無しの切り替え、同じドメインの中でのページの移動には使いません。使った場合は、転送を少なくとも 180 日残します。古いドメインは、ほかの人に買われて悪用されないよう、少なくとも 1 年は料金を払い続けることを勧めています。ドメインの期限と名義の控え方は、ドメインの更新の台帳の記事 に書いています。
公開の日に、古い URL をいくつか開いて、行き先と番号を確かめます
転送を設定したら、対応表から何行か選んで、古い URL を実際に開きます。見るのは、301 が返ってくるか、行き先のページが 200 で開くか、行き先が対応表のとおりか、の 3 点です。サイトの中のリンクも新しい URL に書き換え、サイトマップは新しい URL のものを送ります。転送があるからと古い URL のリンクを残すと、そのたびに転送を 1 回通ることになります。
公開の日の確かめ方は、業務の仕組みを公開する日の記事 と、公開の前に表示を確かめる手順の記事 にも書いています。



