経営ダッシュボードでは、現場の方が売上・案件・作業の数字を入れる入口を、スマートフォンのチャットにしました。入力する側が楽でなければ、入力は続かないと考えたからです。フォームは、どの欄に何を書くかを、入力する人に考えさせます。チャットは質問を 1 つずつ出し、答えは選択肢を押して選んでもらいます。
経営ダッシュボードは、当社が開発したクラウドサービスです。社外の会社に導入した事例は、2026 年 8 月 3 日の時点でまだありません。
入力フォームの見本を見た私が「入力したいと思わない」と言い、入口をチャットに変えました
経営ダッシュボードを作る途中で、入力の画面の見本を見たことがあります。項目の欄が縦に並んだ、よくある入力フォームでした。私はそれを見て、「やる気にならない」「入力したいと思わない」と言いました。毎日この欄を埋める作業を、現場の方に頼むことになるからです。
中小企業の社長には、数字を見に行く時間がありません。経営ダッシュボードは、社長が見に行かなくても、現場の入力が 1 画面に集まる作りを目指しています。ただ、この作りは、現場の方が毎日入力してくれることが前提です。入力が止まれば、画面に並ぶのは古い数字になります。
フォームでは入力する人が欄を読んで考え、チャットでは質問に答えていけば入力が終わります
設計のときに、同じ日報を入れる場合に入力する人がすることを、フォームとチャットで比べました。
フォームで入れる
- 開いた画面に、項目の欄がいくつも並ぶ
- どの欄に何を書くかを、自分で読んで考える
- 商品や画面が変わると、欄の並びも変わる
- スマートフォンの小さな画面で、欄を行き来する
チャットで答える
- 質問が 1 つずつ届く
- 答えは、選択肢を押して選ぶ
- どの商品でも、することは質問に答えるだけ
- 上から順に答えていけば、入力が終わる
経営ダッシュボードの設計で比べた内容です。入力にかかる時間を測った記録は、まだありません。
いちばん大きな違いは、次に何を入れるかを決めるのが誰かです。フォームでは、入力する人が欄の名前を読んで考えます。チャットでは、質問の側が次に聞くことを決めます。入力する人は、聞かれたことに答えれば済みます。
もう 1 つは、気持ちの負担です。欄がたくさん並んだ画面は、間違えたらどうしようと身構えさせます。メッセージのやり取りと同じ形なら、まず答えてみることができます。言葉の意味は、用語集のチャット入力にもまとめています。
答えは選択肢から選び、1 回 3 分以内で終わるよう、最初の項目は 5 つ以内に絞ります
入口をチャットにしただけで、入力が続くとは限りません。作りとして、次の 5 つを決めました。
- 答えは選択肢から選びます。打ち間違いや書き方の揺れが入らず、答えていない項目も残りにくくなります
- 1 回の入力が 3 分以内で終わることを目安に、聞く項目を決めます。何を聞くかは、導入の前に御社と決めます
- 最初の項目は 5 つ以内にして、使いながら必要な項目を足していきます
- スマートフォンにアプリを入れずに使える作りにしました
- 入れる画面と見る画面を分けました。現場の方はチャットで入れ、社長や事務の方は、自動で集計されたグラフと表を 1 画面で見ます
5 つ目の「見る画面」は、ダッシュボードと呼ばれるものです。載せる数字を増やしすぎると、どこを見ればよいかが分からなくなります。毎日開く画面にするには、目標と、その手前で日々動く数字(KPI)に絞ります。
経営ダッシュボードは営業・進行管理・マーケティング・経理・人事労務の 5 つに分かれ、1 つから始められます
経営ダッシュボードは、業務ごとに 5 つの商品に分かれています。必要なものだけを選び、1 つから始められます。後から足すこともできます。
| 商品 | 主に集める数字 |
|---|---|
| 営業 | 営業の活動、案件、売上 |
| 進行管理 | 案件の進み具合、稼働、納期 |
| マーケティング | 集客、広告、反響 |
| 経理 | 売上、入出金、資金繰り |
| 人事労務 | 勤怠、労務、人員の構成 |
どの商品も、現場の方が入力する入口をチャットにする設計です。商品が増えても、入力する人が覚えることは増えません。
想定のモデルケースでは、工場・サービス会社・スクールとも、最初に聞く項目を 5 つ以内に絞っています
サイトのモデルケースは、前提を置いた想定で、実際に導入した記録ではありません。3 つの業種で、最初に聞く項目を 5 つ以内に絞ると、次のようになります。
| モデルケース(想定) | 入力する人と場面 | 最初に聞く項目 |
|---|---|---|
| 金属加工の工場 | 現場の方が、作業の区切りに | 受注番号・工程・数量・不良の数・ひと言のメモ |
| 法人向けのサービス会社 | 営業担当が、訪問の後に | 取引先・案件の段階・金額の見込み・次の予定・訪問の有無 |
| 複数の教室を運営するスクール | 教室のスタッフが、レッスンの後に | 教室・レッスン・出席した会員・未払いの有無・退会の申し出 |
工場の例では、営業と社長が工場まで聞きに行かずに、受注ごとの進み具合を 1 画面で確かめる形を目指します。紙の日報を事務の方が月末にまとめて打ち込む手間も、なくす想定です。サービス会社の例では、週 1 回の営業会議の資料づくりを、Excel の貼り合わせから、画面を開くだけに置き換える想定です。
どの例も、項目の中身は選択肢で答えられるものを中心にしています。案件の段階を選択肢から選ぶ形にすると、人によって書き方が変わることがなく、そのまま集計できます。
導入の前に、項目の数・電波の届き方・見られる範囲・移すデータを確かめます
導入の前に、次のことを一緒に確かめます。
- 聞く項目が 5 つ以内に収まっているか。作り込みすぎると、入力されなくなります
- 入力する場所で、スマートフォンの電波か Wi-Fi が届くか。工場の奥など、届かない場所があれば先に調べます。配線や Wi-Fi から整えるときは、ネットワーク見える化と組み合わせます
- 誰がどの数字を見られるか。利用者ごとに、見られる範囲を設定できます
- 今の Excel のデータを、どこまで移すか。過去のデータの大量の移し替えと、ほかのシステムとの連携は、別にお見積もりします
導入の事例はまだ無いため、導入のときに今の報告と集計にかかっている時間を最初に伺います
社外の会社での導入の事例がないため、入力の時間が何分減ったかや、日報の提出がどれだけ増えたかといった数字を当社は持っていません。導入するときは、今の報告と集計にかかっている時間と、日報などの提出の状況を最初に伺い、使い始めた後と比べます。
使い始めた後は、ご意見やご要望をシステムの中から送れます。いただいたご要望は毎月まとめて検討し、順に改善します。データは御社専用の領域に保存し、ほかの会社と共有しません。契約が終わるときは、データを CSV でお渡しし、当社の側のデータは削除します。
料金は、使う商品の数と利用人数で決まります。お見積もりは 30 分の無料相談の後、3 営業日以内にお出しし、使う商品と項目が決まってから 2〜4 週間で初期設定を行います。最初にどの数字から集めるかは、30 分の無料相談で一緒に決めます。含まれるものと含まれないものは、経営ダッシュボードのページに載せています。



