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コラム

業務の数字を集めて見えるようにするとき、当社が順に決めていること

この記事の要点

業務の数字を集めるとき、当社は画面より先に 6 つを決めています。入力する人の手間、呼び名と番号、計算式、記録を消さずに直す決まり、集計の検算、1 人に頼らない形です。どれも、お客様の工場や当社の社内システムで実際につまずいたところから決めたことです。段ごとに、記録を書いた記事を読む順に並べました。

業務の数字を 1 画面に集めようとすると、最初に画面の形を考えたくなります。当社が実際につまずいたのは、画面の手前でした。工程の呼び名が 97 通りあって数えられない。同じ稼働率でも、式しだいで出る数字が変わる。Excel の集計で件数が 2 倍になる。1 人しか直せない仕組みが 15 以上ある。

そこで当社は、売上・案件・作業の数字を集めるとき、画面より先に次の 6 つを順に決めています。段ごとに、決めるきっかけになった記録を書いた記事があります。

業務の数字を集めて見えるようにするときに、当社が決める順番
  1. 入力の入口誰が、いつ、どの端末で、何を入れるかを決める
  2. 呼び名と番号工程や品番の呼び名をそろえ、仕組みどうしをつなぐ番号を決める
  3. 計算式画面に出す数字を、1 行の式で決める
  4. 記録の残し方記録を消さず、誰がどう直すかを決める
  5. 検算集計を 2 通りで作り、使う道具で照らし合わせる
  6. 1 人に頼らない形仕組みの中身を書き出し、一覧で全体を見渡せるようにする

1. 入力する人の手間を、画面より先に決めます

画面に並ぶのは、誰かが入れた数字です。入力が止まれば、画面には古い数字しか残りません。だから当社は、見る画面より先に、入れる人の手間を決めます。

入力の入口は、いつもチャットが正しいわけではありません。項目が 5〜7 つあり、数字を何か所も入れる記録では、入力欄を並べた画面の方を勧めたこともあります。

2. 工程や品番の呼び名と、仕組みどうしをつなぐ番号をそろえます

数えるときに困るのは、同じものに違う名前が付いているときと、つながるはずの記録が別の番号で動いているときです。

番号のつながりの話は、6 段目の Access の記事にも出てきます。見積もりは材料費と加工費に分かれているのに、受注で単価 1 本になり、生産の番号と売上の番号がつながっていない。これでは、製品ごとの利益が見えません。

3. 画面に出す数字は、計算式を 1 行で決めてから作ります

「稼働率」や「納期遵守率」は、名前だけでは中身が決まりません。何を何で割るか、休みの日をどう数えるか、分母が 0 件のときに何と出すか。式を決めずに画面を作ると、数字を見た人が説明できなくなります。

4. 記録は消さず、誰がどう直すかを決めておきます

在庫や品質の記録は、あとから「いつ、誰が、何をしたか」をたどれることに意味があります。そのためには、記録を上書きしない決まりと、直せる人の決まりが要ります。

5. 集計は 2 通りで作り、使う道具そのもので照らし合わせます

数式もプログラムも、書いた人が確かめたつもりでも間違えます。当社では、Excel で件数がちょうど 2 倍になったことがあります。それ以来、集計は 2 通りの作り方で作り、納品先と同じ Excel に計算させて、全部のセルを照らし合わせています。

6. 1 人しか分からない仕組みを、書き出して一覧にします

業務の数字を集める仕組みも、作った人しか分からなければ、その人がいなくなった日に止まります。お客様の Access の業務システムでも、当社の社内システムでも、最初にしたのは全体の一覧づくりでした。

段ごとに、当社が決めていることの一覧

段 当社が決めていること 決めた元になった記録
入力の入口 入れる項目は最初 5 つ以内。現場の動きをボタン 1 つに置き換える。道具より先に、データの置き場所と責任者を決める 経営ダッシュボードの設計、プレス加工の会社様の作業指示、建設会社様の簡易登録
呼び名と番号 呼び名は直さずに抜き出してから分類し、画面では番号で選ぶ。部署の間の受け渡しを図に描く 工作寸法指示書 133 件の工程の呼び名、機械の会社様の業務の流れ
計算式 数字ごとに式を 1 行で書き、画面の説明にもそのまま書く。数字がいつの時点のものかを出す 経営ダッシュボードの進行管理・人事労務・経理の設計
記録の残し方 記録は上書きせず、直すときも履歴を足す。直せる人を決める。判断は理由と採らなかった案まで残す 鋼材の在庫アプリの要件、品質の記録、設計の判断の記録
検算 2 通りで作り、使う道具に計算させて全部のセルを照らす アンケートの集計で件数が 2 倍になった件
1 人に頼らない形 仕組みの一覧と中身の書き出しを、作り直しより先にする。年に 1 回の作業も手順書にする Access の業務システム、当社の社内システムと案件の一覧、休日の登録の手順書

経営ダッシュボードで用意していること

当社の経営ダッシュボードは、現場の方がスマートフォンのチャットで質問に答えて入力し、集計とグラフは自動で作るクラウドサービスです。営業・進行管理・マーケティング・経理・人事労務の 5 つの商品から、必要なものを 1 つから選べます。社外の会社に導入した事例は、まだありません。使う場合の想定は、モデルケースに載せています。金属加工の工場、法人向けのサービス会社、複数の教室を運営するスクールの 3 つです。

社内の業務の仕組みを AI と作り、毎月少しずつ AI に任せる作業を増やす進め方は、AI伴走支援のページにあります。業務の数字のどこから集めるかは、30 分の無料相談で、今お使いの Excel や紙の記録を見ながら一緒に決めます。

業務の見える化の記事(41 本)

  1. 日報や案件の入力を、フォームでなくチャットにした理由経営ダッシュボードは、現場の方がスマートフォンのチャットで質問に答え、選択肢を押して入力する作りにしました。入力する人が楽でなければ、入力が続かないためです。項目は最初 5 つまでに絞り、集計とグラフは自動で作ります。社外の会社への導入の事例は、まだありません。
  2. 紙の作業指示書をタブレットに移した 3 週間で、現場から出た要望紙の作業指示書を画面に移したとき、現場から出た要望の多くは、操作の質問ではありませんでした。紙では書かずに済んでいた「待ち」の状態と、ノウハウの置き場所の話です。材料があっても金型が無いと始められないため、「金型待ち」を足しています。紙と並行して 3 週間ほど使い、直す項目を 13 にまとめました。発注は最初は移していません。
  3. 工程の呼び名が 97 通りあった指示書から、17 の分類を作った手順工程の呼び名をそろえるには、今ある書類から呼び名を全部抜き出し、同じ作業を指すものを 1 つの分類にまとめ、外に出す作業と検査を分けます。プレス加工の会社様では、指示書 133 件にあった 97 通りの呼び名を 17 の分類にしました。画面では工程を番号で選び、品番ごとの工程の並びを一覧に入れておくと、次の工程が自動で出ます。
  4. 稼働率・遅れ・納期遵守率の計算式を、画面より先に決めた理由同じ「稼働率」でも、式が違えば出る数字が変わります。経営ダッシュボードの進行管理では、稼働率を「記録した作業時間÷(日数×8 時間×人数)」と決めました。遅れは「期限を過ぎて終わっていない件数」、納期遵守率は「期限までに納めた割合」です。計画の工数が入っていなくても出る式で、休みの日まで 8 時間に数える弱さがあります。
  5. 現場の画面のログインを、社員番号と 4 桁の暗証番号にした理由工場の現場では、英字や記号を打ち分けるログインは続きません。経営ダッシュボードの進行管理では、社員番号を数字 6 桁、暗証番号を 4 桁にしました。スマートフォンでも、数字のキーボードだけで入れます。最初のログインでは必ず暗証番号を変えてもらい、操作が 60 分無ければ自動でログアウトし、24 時間たてば入り直します。
  6. 品質の記録の用紙はあるのに書かれていないとき、作業の記録に組み込むプレス加工の会社様では、品質の記録の用紙はそろっていたのに、ほとんど書かれていませんでした。品質マニュアルを AI に読ませて記録に当たる項目を一覧にし、検査の値は作業の状態に関係なく、別の窓から入れる形にしています。数量はカウンターの差ではなく完了した数を入れる方向に決め、その数が良品だけか不良を含むかを決める段階です。
  7. Excel の集計で件数が 2 倍になった原因と、決めた検算の手順件数が 2 倍になったのは、全角の「1.」と半角の「1.」で始まる回答を別々に数えて足したからです。当社の環境の Excel は、この 2 つを同じ文字として数えたため、同じ回答を 2 回数えていました。検算を Excel ではないソフトで行っていて見落としました。以後、集計は 2 通りで作り、Excel に計算させて全部のセルを照らし合わせています。
  8. 社長が書いた鋼材の在庫アプリの要件を、作る前に読んで確かめたこと社長が書いた要件には、入荷から使い切りまでの流れと、記録を消さない決まりまで書けていました。決まっていなかったのは、例外のときの扱いです。残った材料を倉庫に戻すときの記録、間違えた記録を直せる人、同じ材料を 2 人が同時に押したときの扱いの 3 つです。作る前に決めていただく 10 の項目をお返しし、現場の画面はチャットではなく入力欄の画面を勧めました。
  9. 1 人しか直せない Access の業務システムで、最初に確かめたこと1 人しか直せない Access の業務システムは、作り直す前に 3 つを確かめます。いくつあって何の仕事を担うか、何の番号でつながっているか、止まったら何が止まるかです。金属加工の会社様では、技術者の方が作った 15〜20 の仕組みが材料の発注と追跡を担っていました。最初の提案は、作り直しではなく、中身を書き出すところからです。
  10. メニューが 30 近くに増えた社内システムを、7 つの分類に組み直した記録機能を足すたびにメニューに並べていくと、30 近くになったところで、どこに何があるか分からなくなりました。先に機能の木を書いて 7 つの大分類に分け、毎日使う機能を上に置く形に組み直しています。あわせて機能の一覧を作ると、完了と報告を受けていた機能が 1 つ、実際には作られていませんでした。
  11. 勤怠アプリに会社の休日を登録する手順書で、操作より先に書いたこと手順書は、操作の説明だけでは足りません。何を登録するかの一覧、登録したあとの確かめ方、紙のカレンダーとの照らし合わせ、誰に知らせるかまで書きます。そうすると、作った人がいなくても同じ結果になります。プレス加工の会社様の休日の登録の手順書を例に、章立てを紹介します。
  12. 47 件の案件を 1 枚の一覧にしたら、15 件の状態が分からなかった案件を 1 枚の一覧にすると、まず「状態が分からない案件」が見つかります。当社が 2026 年 4 月に社内と社外の 47 件を並べたところ、15 件は状態を書けず「要確認」としました。一覧には状態・最終更新日・担当を 1 行で書き、次にすることは別の表に優先度と期限を付けて分けています。
  13. 経理の数字を集める画面は、会計ソフトから読むだけにした理由経営ダッシュボードの経理は、会計ソフトのデータを毎晩 1 回読み取り、売上・入金・資金繰りを 1 画面に並べる設計です。仕訳の入力や経費の承認は会計ソフトの側に残し、こちらからは書き込みません。読み取りが止まった日は、画面に「データが古い可能性があります」と最後に読み取った日を出します。
  14. 残業の上限と有給の年 5 日を、月末より前に知るための勤怠の数字残業の上限と有給の年 5 日は、月末に Excel で集計すると、超えてから気づきます。経営ダッシュボードの人事労務では、打刻から毎日集計する設計にしました。月 45 時間の 8 割の 36 時間、年 360 時間の 8 割の 288 時間に達した人を知らせます。有給は、基準日から 1 年の残りの期間と取得の進み方から、5 日に届かない見込みの人を出します。
  15. 事務所の大きな画面に映す数字と、映さない数字の分け方事務所の大きな画面には、全員が見てよい数字だけを映します。経営ダッシュボードの設計では、営業と進行管理は件数・金額・期限切れを出します。経理は会社全体の集計の値だけ、人事労務は人が特定できない集計の値だけにしました。壁の画面は前を通る人を選べないので、取引先の名前や個人の残業時間は、画面に届く前に外します。
  16. Notion が回らなくなった会社で、道具を選ぶ前に決めたこと道具を替える前に、データごとに「誰が・どこで入れ・どこに置き・どこへ出すか」と責任者を決めます。工場や倉庫の建築を手がける建設会社様では、案件が Notion・Excel・Dropbox に分かれていました。見積もりから入金までが、会社として見えていませんでした。相談の席で、データの置き場所と責任者を先に決めないと、どの道具でも崩れると確かめ合いました。
  17. 最初に作る機能を、見積・請求から「電話の後の登録」に変えた理由最初に作る機能は、困りごとの中で「起きると取り返せないもの」から選びます。建設会社様の業務システムでは、4 月の 1 版で見積・請求を最優先にしていました。2 回目の打ち合わせのあと、電話で受けた案件の登録漏れがいちばん怖いと分かりました。5 月 19 日の 2 版で、スマートフォンの簡易登録と通知を最優先に入れ替えています。見積・請求は 3 段目に回しています。
  18. 部署をまたぐ仕事の流れを図にすると、手配の漏れる場所が見える業務フロー図は、部署ごとに横の帯(レーン)を分け、仕事を順に置き、部署の間で渡す書類を矢印に書きます。機械の製造と据え付けを手がける会社様では、受注の直後に営業から 8 種類の書類が各部署へ出ていました。図にすると、手配が二重になったり漏れたりするのは、部署の間の受け渡しだと分かります。
  19. 決めたことに、理由と採らなかった案も残す記録の書き方決めたことの記録には、結論のほかに、そのときの状況・比べた案・採らなかった理由・まだ仮か確定かを書きます。当社は 2026 年 3 月に、判断の理由を残す決まりを作りました。会議の宿題には、ボールを持つ人と期限を書きます。最後の会議の結論が記録に無いと、次に話すときに何も前に進められません。
  20. 見積書の CSV が請求書ソフトに取り込めなかった 2 回と、作り方の決まり請求書ソフトに CSV で帳票を取り込むときは、画面からサンプルの CSV を取り出し、その形のまま値だけを入れます。当社は 2026 年 5 月に、一般的な形の CSV で見積書を作って取り込みに失敗しました。9 月には、見出しの行だけ別のファイルから写して改行コードが混ざり、読み込めませんでした。今は、前に取り込めた CSV を写して値だけを替えています。
  21. 中小企業白書 2026 の数字で見る、業務の見直しで最初に手を付ける場所2026 年版の中小企業白書では、紙や口頭が中心の「段階 1」の事業者が 15.4% でした。デジタルの道具に移りつつある「段階 2」は 57.3% です。設備投資の前に業務プロセスを見直した事業者は 71.1% で、見直しの中身でいちばん多いのは「業務フローの可視化・見直し」です。当社が 3〜4 月に行った見直しも、仕事の流れと呼び名を書き出すところから始めています。
  22. 活動記録・作業記録・日報の 3 つの入力を、1 つの「記録」にまとめた理由同じ 1 日の仕事を、活動記録・作業記録・日報の 3 つの画面に入れてもらうと、同じことを何度も書くことになります。2026 年 3 月、経営ダッシュボードの前身の設計で、3 つを 1 つの「記録」にまとめました。種別を選べば営業の活動と作業の時間に自動で分かれ、その日の記録の一覧が日報の代わりになります。要件の数は 97 件から 59 件に減りました。
  23. 見て終わりの画面にしないために、ダッシュボードに足した 5 つのこと状況を報告するだけの画面は、見て終わりになります。2026 年 3 月 29 日、経営ダッシュボードの前身の設計を、行動を促す画面に改めました。足したのは 5 つです。動きのない案件の知らせ、目標までの残り、次に打つ手、赤・黄・緑の色分け、異常だけを目立たせる出し方です。
  24. 請求の漏れと入金の遅れを、受注ごとの 4 つの状態で見つける受注した仕事ごとに、作業中・未請求・請求済・入金済の 4 つの状態を持たせます。請求の漏れは「未請求」の件数で、入金の遅れは「請求済のまま 30 日」で見つかります。2026 年 3 月、経営ダッシュボードの前身の設計でこの形に決めました。案件を「受注」にすると受注の記録が自動でできるので、請求の追いかけ忘れも減らせます。
  25. 残業の申請と承認を、スマートフォンで回すときに決めた流れ残業の申請は、打刻と同じアプリの中で出せる形にすると、現場の方の手間が増えません。プレス加工の会社様の設計では、現場の方が入れるのは種別・日付・始めと終わりの時刻・理由の 4 つだけにしました。承認は 1 段で、申請から 24 時間以内、不在のときは代理の人が承認します。申請は残業の前が原則で、事後は翌営業日の午前までです。
  26. 受け取った資料と作った資料を、案件ごとのフォルダで分ける決まり案件ごとのフォルダは、概要・作った資料・受け取った資料・調べたもの・画像の置き場所に分けます。2026 年 3 月 26 日に当社の資料の置き場所を点検すると、受け取った資料の置き場所を決めていた案件は 1 つだけでした。ファイル名の決まりも、11 項目中 7 項目が守られていませんでした。受け取った資料は、相手の付けた名前のまま置きます。
  27. 価格や仕様を変えたら、全部の資料から古い値を探して直す価格や名前を変えたら、変えた資料だけでなく、全部の資料から古い値を検索で探します。2026 年 3 月 15 日、仕様を決め直したあとに 9 つのフォルダ・約 50 のファイルを点検しました。直すべき食い違いは 12 件ありました。営業の資料の答え方の例に、古い価格が残っていたものもあります。過去の議事録は、その時点の記録として直しません。
  28. 営業の目標を、売上・商談・活動の 3 つに分けて毎日の記録とつなぐ月の売上目標は、毎日の行動からは遠すぎて、何をすれば近づくかが見えません。経営ダッシュボードの営業の設計では、目標を売上・商談の数・活動の数の 3 つに分けました。行動を記録するたびに目標への進み具合を見せ、目標が無い人には過去の実績から目標の案を出します。日・週・月の報告書は、記録から自動で作ります。
  29. 案件の振り返りと「止まっている」の報告を、5 問以内のチャットで受ける振り返りと「止まっている」の報告は、聞く数を絞ると集まります。経営ダッシュボードの進行管理では、案件の振り返りを 5 問にしました。良かった点・改善できる点・トラブルの有無・次に生かす工夫・満足度です。止まっている作業の報告は、どの作業か・何待ちか・解決の見込みの日の 3 問で、出すと担当と上長に知らせが届きます。
  30. 業務を AI に任せる前に書く「業務カード」の 6 つの項目1 つの仕事は、始まるきっかけ・見るデータ・判断の条件・出すもの・渡す先・終わりの条件の 6 つで書き出せます。2026 年 9 月 24 日の打ち合わせで、この「業務カード」の項目と進め方を考えました。判断の条件があいまいなまま AI に渡しても、うまく動きません。カードは AI に質問してもらいながら作り、たまったカードから仕組みにできるところを探します。
  31. 手順書は、書く前に置き場所と直す人を決める手順書は、書く前に置き場所と直す人を決めます。当社の社内システムでは、手順書を作って直すのは管理者、見るのは全員とし、公開したものだけを見せる形にしました。2026 年 9 月には、経営ダッシュボードの中で置き場所を 2 つに分けました。会社全体の手順書は社員ごとのページに、特定の仕事の手順書はその仕事に貼ります。
  32. 作業時間や進み具合を選んで入れてもらうとき、選択肢で決めたこと入力の間違いは、入れる人の注意より、聞き方で減らせます。経営ダッシュボードの進行管理では、作業時間を 0.5〜8 時間の 5 つのボタンに、進み具合を 25% 刻みにし、状態は集計に使う名前のまま選んでもらう形にしました。「確認中」のような、まだ決まっていない答えも用意し、その答えのときは案件を次の段階に進めません。
  33. 顧客と案件の記録を部署ごとに持たず 1 つにした理由と、分けたもの同じ取引先の住所や支払いの条件が、営業の表と経理の表で食い違うのは、表が部署ごとにあるからです。経営ダッシュボードでは 2026 年 4 月、顧客と案件の記録を 5 つの商品で 1 つにし、締め日や検収の条件のような部署ごとの項目は足していく形にしました。見積書は営業の中に残し、社員の記録は顧客とは別の表にしています。
  34. 月末の締めを遅らせない、記録を促す知らせの時刻の決め方月末の締めが遅れるのは、1 か月分の記録の抜けに月末になって気づくからです。経営ダッシュボードの設計では、記録を促す知らせを、1 日の中では朝・昼・晩と予定の時刻の後に、1 か月の中では月の半ば・月末の 3 日前・月の初めに置きました。月末の 3 日前には、まだ入っていない記録の件数を知らせます。
  35. 展示会の後に残す数字と、見込み客を営業へ渡すときの線引き展示会やセミナーの振り返りが口頭で終わると、次の会にいくらかけるかを決める材料が残りません。経営ダッシュボードのマーケティングでは、会ごとに参加人数・名刺の数・商談の予約の数・費用など 7 つの項目をチャットで入れ、費用を商談の予約の数で割った概算を出す設計にしました。見込み客は、営業が優先して当たると決めたものだけを営業へ渡します。
  36. 申請の種類ごとに用紙を作らず、1 つの申請と承認の流れにまとめる申請の種類が増えるたびに用紙や画面を作ると、承認待ちがあちこちに散らばります。当社の社内システムでは 2026 年 6 月、稟議・購買・備品などの申請を、申請中・承認・却下・取り下げの 4 つの状態を持つ 1 つの流れにまとめました。却下には理由を残し、申請した人は自分の申請だけを見ます。
  37. 入金・人件費・経費を、見込みと実績に分けて毎月 1 画面で見る月次の試算表を待つと、今月のお金の様子が分かるのは翌月の半ば以降になります。当社の社内システムでは 2026 年 6 月、入金・人件費・経費・差引を、予定の日付で数える見込みと、確定した日付で数える実績に分けて、月ごとに並べました。人件費はシフトの予定と時給から出し、その旨を画面に書いています。
  38. 受注確度を数字で入れるのをやめ、7 段階のランクから選ぶ形にした受注確度を 0〜100 の数字で自由に入れる形だと、何をもって 60 とし、何をもって 70 とするかが人に任されます。当社の社内システムでは 2026 年 6 月 30 日、確度の入力を、受注・A・B・C・D・E・失注の 7 段階から選ぶ形に変えました。ランクごとに値は固定で、見込み額は進行中の商談の「金額 × 確度」の合計で出します。
  39. 社内のミスは重さで 3 つに分け、軽いものは直した人が理由を残すミスのたびに同じ重い手順を求めると、少人数の会社では手順そのものが回りません。当社は 2026 年 6 月 28 日、品質の手順書でミス(不適合)を緊急・重大・軽微の 3 つに分けました。重大以上は番号を付け、なぜなぜ分析から効き目の確認まで追います。軽微なものは見つけた人が 1 週間以内に直し、理由を記録して週に 1 回まとめて確かめます。
  40. 概算を早く出すために、過去の案件の一覧に入れる 13 の項目過去の見積もりを探すのが担当者の記憶頼みだと、概算を出すたびに時間がかかり、引き継いだ人は探せません。2026 年 8 月 6 日に伺った建物の施工管理の会社様では、資料を移さず、工種・面積・見積金額・実行予算・利益率など 13 の項目と資料へのリンクだけを並べた案件の一覧を作る方向で話しました。概算は似た案件を引いて出し、最後は人が決めます。
  41. 情報を詰め込みすぎた画面は、消さずに置き場所を移して減らす画面の情報を減らすときは、消すのではなく、見る人が今すべきことを 1 つだけ大きく出し、ほかの情報は置き場所を移します。2026 年 8 月 13 日、当社の企業研修向けの e ラーニングで、受講する方のマイページを作り直しました。講座のカード 13 枚に、1 枚あたり 10 種類、合わせて 130 の情報が並んでいた画面です。

よくあるご質問

業務の見える化は、何から始めればよいですか?
当社は、最初に「誰が、いつ、何を入力するか」を決めます。入力が続かなければ、画面に並ぶのは古い数字になるからです。入れる項目は、最初は 5 つ以内に絞ります。
システムを入れずに、Excel のままでも進められますか?
進められます。呼び名と番号をそろえ、計算式を決め、集計を検算する順番は、Excel でも同じです。Excel で集計するときは、納品先や社内で使う Excel そのものに計算させて確かめます。
経営ダッシュボードは、どんな業種で使えますか?
営業・進行管理・マーケティング・経理・人事労務の 5 つの商品から、必要なものを選んで使います。サイトには、金属加工の工場、法人向けのサービス会社、複数の教室を運営するスクールの想定のモデルケースを載せています。社外の会社に導入した事例は、まだありません。
経営ダッシュボードの料金はいくらですか?
使う商品の数と利用人数で決まるため、個別にお見積もりします。30 分の無料相談の後、3 営業日以内にお見積もりをお出しし、使う商品と項目が決まってから 2〜4 週間で初期設定を行います。

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この記事を書いた人

小野 隆士ドットシンク株式会社 代表取締役

システム開発会社の会社員、Web 制作の個人事業主、不動産営業、Web 制作会社の役員を経て、CRM 事業を軸にドットシンク株式会社を起業。自社の営業と事務の仕事に AI を使い、そのやり方を AI研修と AI伴走支援でお客様の会社に持ち込んでいます。デジタル庁 デジタル推進委員(2024 年 7 月任命)。

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