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コラム

毎月の運用の報告書を、数字から下書きするときに決めた決まり

この記事の要点

毎月の報告書は、要点、チャネルごとの数字の表、推移のグラフ、行った施策、所見と次にすること、の順に並べます。所見は、前の期から 3% を超えて動いた数字だけを要点に挙げるなど、決まりで下書きします。下書きは人が読み直し、前の月と同じ言い回しを使い回さずに書き直してから送ります。

毎月の運用の報告書は、作る人が数字を集めて文章を書くと、それだけで半日かかることがあります。当社は 2026 年 4 月 24 日に、Web や SNS の数字を集める社内の仕組みを作ったとき、相手の会社にお出しする報告書も、集めた数字から下書きできるようにしました。この記事は、そのとき決めた報告書の並びと、所見を下書きする決まり、送る前に人が直す所の記録です。

報告書の下書きは、私が「先方へのレポートも自動で作っておいて欲しい」と頼んで足した機能です。ブラウザで印刷すると A4 の縦の紙に収まり、そのまま PDF にできる形にしました。

報告書に入れる 7 つの部分

毎月の報告書の並び
  1. 表紙題、相手の会社、期間、作った会社、作った日
  2. 要点期間の中で大きく動いた数字を、短い文で 3 つほど
  3. 数字の表チャネルごとの主な数字の、期の初め・終わり・増減・前の期との比べ
  4. 推移フォロワーや訪問の数の動きのグラフ
  5. 施策期間中に行ったことの一覧(自動で行ったことと、人が行ったこと)
  6. 所見所見と、次の期にすること(かけた時間の配分を含む)
  7. 各ページの下作った会社の情報とページ番号

表紙の次に要点を置きました。要点を読めば何が動いたかが分かり、表とグラフはその裏付けになります。期間は、週ごと(7 日)と月ごと(30 日)を切り替えられ、最初は月ごとで開きます。

所見を下書きする決まり

決まり 下書きされる文の例
期の初めから終わりで 3% を超えて動いた数字を、要点に挙げる 「Instagram のフォロワーは、期の初めから 6% ほど増えました」
伸びがいちばん大きかったチャネルを、次の期に力を入れる所に挙げる 「次の期は、Instagram の投稿を週 2 回から 3 回にすることを勧めます」
サイトからの問い合わせなどの成果が 10 件より少なければ、問い合わせまでの道筋の見直しを挙げる 「問い合わせは 8 件でした。フォームまでの道筋を見直します」
期間の合計の時間と、チャネルごとの時間の配分を書く 「期間中にかけた時間は合計 18 時間で、うち Web に 4 時間でした」

表の文は、決まりの形を示すための例です。3% という境目があると、小さな上下が要点に混ざりません。要点にすべての数字を並べると、読む人は何が大事かが分からなくなります。

かけた時間を書くのは、数字が伸びたチャネルと、時間をかけたチャネルが合っているかを、相手と一緒に見るためです。時間をかけたのに動かなかったチャネルがあれば、次の期の時間の配り方を話し合えます。

決まりで書けないことは、人が書き足します

決まりで作った所見は、数字がどう動いたかまでしか書けません。なぜ動いたかは、その月に何をしたか、相手の会社で何があったかを知っている人にしか書けません。

所見の下書きと、人が書き足すこと

決まりで下書きできる

  • 大きく動いた数字
  • いちばん伸びたチャネル
  • 成果が少なかったこと
  • かけた時間の合計と配分

人が書き足す

  • 数字が動いた理由(行事、季節、相手の会社の出来事)
  • 次の期にすることの、相手の会社の事情に合わせた中身
  • 相手から受けた質問への答え
  • 前の月から引き継いだ約束の結果

当社では、お客様に送るものは、人が読み直してから送る決まりにしています。報告書も、下書きを人が読み、理由と次にすることを書き足してから送ります。

報告書を送る日と、一緒に見る時間を決めます

報告書は、送るだけでは読まれないことがあります。送る日を毎月決め、送ったあとに 15 分でも一緒に見る時間を取ると、相手の質問をその場で受けられます。

決めること 例
締める日 月の最後の日で締める
送る日 翌月の第 1 営業日から 5 営業日以内
一緒に見る時間 送った週のうちに、15〜30 分
次の月の約束 一緒に見た場で、次の月にすることを 1〜3 つ決める

表は例です。次の月の約束は、翌月の報告書の最初に結果を書く項目になります。

前の月と同じ言い回しを使い回しません

毎月の報告書は、形が決まっている分、前の月の文章を写して数字だけを変えたくなります。そうすると、数字は違うのに文章はほとんど同じになり、読む人には何が変わったかが伝わりません。当社では、毎月の報告書の文章は、事実は正確に引き継ぎつつ、言い回しを毎月書き直す決まりにしています。

報告書を送る前に確かめること
  • 要点の数字と、表の数字が合っている
  • 前の月の文章を、そのまま写した所が無い
  • 数字が動いた理由を、人が書き足した
  • 次にすることが、相手の会社の事情に合っている
  • 前の月に約束したことの結果を書いた
  • 期間と、作った日が正しい

メールの開封やクリックの数字を報告書に入れるときは、その数字がどこまで確かかも添えます。数え方は、メールの開封とクリックの記事にまとめました。毎月見る数字の決め方は、用語集の KPI、SNS の数字はインサイトの項目にあります。

当社の営業外注化では、送信数・開封数・問い合わせ数を、毎月の報告でお伝えしています。数字を集めて報告まで見られる仕組みを自社で持つ場合は、AI顧客管理マーケティングシステム構築のページに中身を載せています。

よくあるご質問

毎月の報告書の中身は、どんな並びにしていますか?
当社が決めたのは、表紙(題・相手の会社・期間・作った日)、要点、チャネルごとの数字の表、推移のグラフ、期間中に行った施策の一覧、所見と次にすること、の並びです。読む人が最初の 1 ページで、何が動いたかを知れるようにしました。
所見を自動で書かせても大丈夫ですか?
下書きまでにします。決まりで作った所見は、数字の動きの理由までは分かりません。当社では、お客様に送るものは人が読み直してから送る決まりにしていて、所見も人が直します。
前の月と同じ文章になってしまいます。
数字は毎月違うのに、文章が同じだと、読む人には変わった所が伝わりません。事実は正確に引き継ぎつつ、語尾や言い回しは毎月書き直します。当社でも、毎月の報告書は前の月の文章を使い回さない決まりにしています。
かけた時間(工数)も報告書に入れた方がよいですか?
入れておくと、数字が伸びたチャネルと、時間をかけたチャネルが合っているかを、相手と一緒に見られます。当社の仕組みでは、期間中の合計の時間と、チャネルごとの時間の配分を所見に入れる形にしました。

この記事を書いた人

小野 隆士ドットシンク株式会社 代表取締役

システム開発会社の会社員、Web 制作の個人事業主、不動産営業、Web 制作会社の役員を経て、CRM 事業を軸にドットシンク株式会社を起業。自社の営業と事務の仕事に AI を使い、そのやり方を AI研修と AI伴走支援でお客様の会社に持ち込んでいます。デジタル庁 デジタル推進委員(2024 年 7 月任命)。

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