アクセス解析の画面には、数十の数字が並びます。30 名までの会社が毎月見るなら、5 つで足ります。問い合わせなどの成果の数、成果がどの入口から来たか、入口ごとの訪問の数、よく読まれた入口のページ、検索の言葉ごとの表示とクリックです。見る順番は、成果の数が先です。ほかの 4 つは、成果が増えた理由や減った理由を探すために見ます。
当社のAI顧客管理マーケティングシステム構築でも、流入元やキャンペーンごとに、訪問から見込み客、申込みまでの数を確かめられる作りにしています。この記事では、どの道具を使っていても同じように見られる 5 つの数字と、見方を並べます。
毎月見る 5 つの数字
| 順 | 数字 | 何が分かるか | 見る場所(例) |
|---|---|---|---|
| 1 | 成果の数(問い合わせ・資料・相談の予約など) | サイトが仕事につながったか | Google アナリティクス 4 のキーイベント、フォームの受信の記録 |
| 2 | 成果がどの入口から来たか | どの入口に手をかけるべきか | 成果ごとの流入元 |
| 3 | 入口ごとの訪問の数(検索・直接・SNS・メール・紹介元のサイト) | どこから人が来ているか | 流入元ごとの訪問 |
| 4 | よく読まれた入口のページ | 人が最初に開くのはどのページか | ランディングページごとの訪問と成果 |
| 5 | 検索の言葉ごとの表示とクリック | 何で探されているか | Search Console の検索パフォーマンス |
成果として何を数えるかは、先に決めておきます。Google アナリティクスでは、ビジネスにとって重要な行動をキーイベントとして印を付けると、レポートで数えられます。言葉の意味は、用語集のコンバージョンと Google アナリティクス 4 にあります。
見る順番
- 成果今月の成果の数を、前の月と前の年の同じ月で比べる
- 入口成果がどの入口から来たかを見る
- 訪問増えた・減った入口の訪問の数を見る
- ページその入口から最初に開かれたページを見る
- 検索検索からの入口なら、検索の言葉ごとの表示とクリックを見る
訪問の数から見始めると、増えた・減ったに気を取られます。訪問が減っても、成果が変わっていなければ、減ったのは成果につながらない訪問かもしれません。成果から見て、理由を後ろへたどります。
前の年の同じ月とも比べるのは、季節の動きがあるからです。業種によっては、お盆や年末の月に訪問が減ります。前の月とだけ比べると、季節の減りを問題だと見誤ります。
数字が少ない会社は、割合より件数で見ます
月の問い合わせが数件の会社では、問い合わせの割合(訪問のうち問い合わせた人の割合)は、1 件の違いで大きく動きます。割合の上下に意味はあまりありません。件数そのものと、1 件ずつがどの入口から来たかを見ます。3 か月や半年でまとめると、傾向が見えやすくなります。
| 見方 | 数字が多い会社 | 数字が少ない会社 |
|---|---|---|
| 成果 | 割合の上下を見る | 件数と、1 件ずつの入口を見る |
| 比べる期間 | 月ごと | 3 か月や半年ごと |
| 手をかける所 | 割合が下がった段 | 成果が来た入口を、もう 1 つ増やす |
数字が急に動いたら、先に疑う 3 つのこと
成果や訪問の数が急に増えたり減ったりしたときは、理由を考える前に、数え方が変わっていないかを確かめます。
| 疑うこと | 起きること | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 計測のタグが外れた | サイトを直したときにタグが消え、ある日から数字が 0 に近くなる | ページのソースを開き、計測のタグが入っているかを見る |
| 社内の人の閲覧が混ざった | 社内でサイトを何度も開いた月に、訪問が増えて見える | 社内からの訪問を除く設定があるかを見る |
| 成果の数え方が変わった | フォームの送信の後のページを変えて、成果が数えられなくなる | テストで送ってみて、成果として数えられるかを見る |
Google アナリティクス 4 には、決めた IP アドレスからの訪問をレポートから除く設定があります。ヘルプには、除く設定を当てたデータはあとから戻せないとも書かれているので、設定する前に、除く範囲をよく確かめます。
毎月の表は 1 枚に
- 今月の成果の数と、前の月・前の年の同じ月
- 成果ごとの入口(検索・直接・SNS・メール・紹介元)
- 入口ごとの訪問の数
- よく開かれた入口のページ上位 5 つ
- 検索の言葉ごとの表示とクリックの上位 10
- 今月サイトで変えたこと(ページを足した、直した、メールを送った)
- 来月に手をかける所を 1 つ
最後の 2 つは、数字ではありません。サイトで変えたことを書いておかないと、数字が動いた理由を後で探せません。来月に手をかける所を 1 つに絞るのは、表を見るだけで終わらせないためです。
数字を取り出す人と、判断する人は分けます。担当の方が表を作り、社長が月に 1 度見て、手をかける所を決めます。メールやチラシから来た人を分けて数えるには、リンクにUTM パラメーターの印を付けておきます。ページごとの閲覧の数の意味は、用語集のページビュー、検索の数字は Search Console の項目にあります。



