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コラム

紹介で相談が来る会社のサイトは、紹介のあとの確かめに使う

この記事の要点

紹介で相談が来る会社のサイトは、紹介された方が会社を確かめ、相談の前に要ることを出せる場所として整えます。会社名で検索したときに出るページ、会社と代表の情報、事例、料金の目安、相談の申込みの順に見直します。新しい人を集める記事より、紹介のあとの確かめに答えるページが先です。

紹介で相談が来る会社のサイトは、新しい人を集めることより先に、紹介された方が会社を確かめ、相談の前に要ることを出せる場所として整えます。見直す順番は、会社名で検索したときに出るページ、会社と代表の情報、事例、料金の目安、相談の申込みです。集客のための記事は、そのあとで足します。

相談の多くが紹介で来る団体では、サイトからの相談は伸びていませんでした

当社は、中小企業の IT の相談を受けて会員の IT 企業に紹介している団体と、月に 1 回の打ち合わせを続けています。2026 年 5 月 20 日の打ち合わせでは、相談の入り口の話になりました。別の公的な機関から紹介されてくる道すじは、今も相談の入り口として働いています。一方で、団体のサイトなど自分の窓口から入る相談は、伸び悩んでいるとのことでした。

この日、私が提案したことの 1 つは、相談を受け付けた段階で、聞き取りのフォーム(ヒアリングシート)を先にお送りする形です。フォームで埋まらない所だけを専門の方が深く聞き、入った答えは記録に残して、会員の企業に送る紹介の文書にそのまま使います。紹介されてきた方にとって、サイトは相談の準備をする場所になります。

翌月の打ち合わせで実際にフォームを作った記録は、相談の中身をそろえるフォームの記事に書いています。

サイトに求める役目の違い

新しい人を集めるサイト

  • 検索で見つけてもらう記事を増やす
  • 会社を知らない方に、何の会社かを伝える
  • 資料や見積もりで、連絡先を残してもらう
  • 数えるのは、訪問の数と問い合わせの数

紹介のあとの確かめに答えるサイト

  • 会社名で検索したときに、迷わず見つかる
  • 代表と担当、会社の情報で、信用を確かめられる
  • 似た相談の事例と、料金の目安が読める
  • 相談の前に、聞き取りのフォームを出せる
  • 数えるのは、会社名での検索と、紹介からの相談の数

紹介された方は、会社名で検索して確かめます

知人や取引先から「この会社に相談してみたら」と紹介された方は、まず会社名で検索します。会社名やサービス名での検索を指名検索と呼びます。このとき検索の結果に出るのは、会社のトップページ、会社概要、地図の情報などです。ここで会社の中身が分からないと、紹介された方は相談の前に止まります。紹介してくれた方の信用にも関わります。

紹介された方が確かめることと、答えるページを並べると次のようになります。

紹介された方が確かめること 答えるページ 書くこと
本当にある会社か、どこにあるか 会社概要 所在地、設立、代表、法人番号
誰が対応してくれるのか 代表と担当のプロフィール 今していること、経歴、顔の写真
似た相談を受けたことがあるか 事例 業種、規模、困りごと、したこと
いくらくらいかかるのか 料金のページ 料金の目安、含まれるもの、見積もりの返事の期限
何を用意して相談すればよいか 相談の申込み 聞き取りのフォーム、相談の流れ

会社概要で信用を落としやすい所は会社概要の記事に、代表のプロフィールの書き方は代表のプロフィールの記事に、事例の取材の進め方は事例の取材の記事に書いています。当社のサイトの会社概要にも、代表の経歴と、これまでの登壇の記録を載せています。

相談の申込みには、紹介のあとの準備に要る欄を置きます

紹介で来る方は、紹介してくれた方から話を聞いて、相談したいことがある程度決まっていることがあります。だから、申込みのフォームでは、相談したいことを選べる欄と、今の状況を書ける欄を用意します。ここで答えてもらった内容があれば、最初の打ち合わせで同じことを一から聞かずに済みます。

もう 1 つ置きたいのが、「当社を知ったきっかけ」の欄です。選択肢に「ご紹介」を入れ、紹介してくれた方のお名前を書ける欄を添えます。誰からの紹介かが分かれば、紹介してくれた方にお礼を伝えられます。紹介の数を数える元にもなります。ただし、必ず書かせる欄にはしません。

紹介の数とサイトの数字は、別の物差しで見ます

紹介の多い会社が、サイトの訪問の数だけを見ると、サイトは役に立っていないように見えます。紹介された方は、会社名で検索して数ページを読み、そのまま電話をかけてくることもあるからです。

見る数字は 2 つにします。1 つは、会社名やサービス名での検索の数です。Google の Search Console の検索パフォーマンスでは、検索の言葉ごとに表示の回数とクリックの数を見られます。会社名を含む言葉に絞ると、名前を知って探しに来た方の数の動きが分かります。もう 1 つは、申込みのフォームの「ご紹介」と、電話やメールで「紹介で」と言われた相談の数です。この 2 つが一緒に動いていれば、紹介された方がサイトで確かめてから相談に来ていると読めます。

紹介のあとの確かめに、サイトが答えられているか
  • 会社名で検索すると、会社のサイトが最初の方に出る
  • 会社概要の所在地・設立・代表が、名刺や地図の情報と同じ
  • 代表と担当のプロフィールに、今していることが書いてある
  • 似た相談の事例が、業種と規模つきで読める
  • 料金の目安か、見積もりの返事の期限が書いてある
  • 相談の申込みに、相談したいことと今の状況を書ける欄がある
  • 「当社を知ったきっかけ」に、ご紹介の選択肢がある

紹介の相談と、サイトから来た相談を同じ一覧に残し、どこから来た相談かを後から数えられる仕組みは、当社のAI顧客管理マーケティングシステム構築でも作っています。

よくあるご質問

紹介でしか仕事が来ないなら、会社のサイトは要りませんか?
要ります。紹介された方は、相談の前に会社名で検索して、どんな会社かを確かめます。そのときにサイトが見つからなかったり、何年も前の情報のままだったりすると、紹介してくれた方の信用まで下がります。紹介の多い会社ほど、会社を確かめるページを先に整えます。
紹介してくれた方が誰かを、サイトの問い合わせで知る方法はありますか?
問い合わせのフォームに「当社を知ったきっかけ」の欄を置き、選択肢の 1 つを「ご紹介」にして、紹介してくれた方のお名前を書ける欄を添えます。誰からの紹介かが分かれば、紹介してくれた方にお礼を伝えられます。必ず書かせる欄にはしません。
会社名で検索されている回数は、どこで分かりますか?
Google の Search Console の検索パフォーマンスで、検索の言葉(クエリ)ごとの表示の回数とクリックの数を見られます。会社名やサービス名を含む言葉に絞ると、名前を知って探しに来た方の数の動きが分かります。
紹介された方向けに、特別なページを作ったほうがよいですか?
特別なページより、会社概要、代表のプロフィール、事例、料金の目安、相談の申込みといった、どなたも見るページを整える方が先です。紹介元の団体や会社ごとに案内を変えたいときだけ、短い案内のページを作ります。

出典・参考にした資料

  1. Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」

この記事を書いた人

小野 隆士ドットシンク株式会社 代表取締役

システム開発会社の会社員、Web 制作の個人事業主、不動産営業、Web 制作会社の役員を経て、CRM 事業を軸にドットシンク株式会社を起業。自社の営業と事務の仕事に AI を使い、そのやり方を AI研修と AI伴走支援でお客様の会社に持ち込んでいます。デジタル庁 デジタル推進委員(2024 年 7 月任命)。

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