初めて取引を考える会社の担当者は、相談の前に会社概要のページを開き、所在地、設立、代表者、事業の中身を確かめます。ここで信用を落とすのは、飾りが少ないことより、食い違いです。住所がページによって違う、公的な記録と商号の書き方が違う、情報が何年も前のまま。会社概要は、相手が裏を取るためのページだと考えて書きます。
当社の会社概要には、本社と名古屋オフィスの所在地、設立の日(2023 年 8 月 1 日)、資本金、代表者、法人番号を載せています。法人番号を載せているのは、読む人が国税庁の法人番号公表サイトで、商号と所在地をそのまま確かめられるからです。
信用を落としやすい 7 つの所
| 所 | よくある食い違い | 読む人が感じること |
|---|---|---|
| 1. 所在地 | 会社概要・フッター・名刺・地図で、住所や建物名が少しずつ違う | 本当はどこにある会社か |
| 2. 電話番号 | ページによって番号が違う、つながらない番号が残っている | 連絡がつくか |
| 3. 商号 | 「株式会社」の前後、英字の表記、旧社名がページに混ざる | 同じ会社か |
| 4. 公的な記録との違い | 法人番号の公表情報の所在地が、移転前のまま | 移転の手続きをしているか |
| 5. 事業の中身 | 「DX 推進」「価値の提供」のような言葉だけで、何をする会社か分からない | 自社の相談に合うか |
| 6. 古い情報 | 従業員数、取引先、加盟団体が何年も前のまま | 今も活動しているか |
| 7. 問い合わせ先 | 会社概要に連絡先が無い、問い合わせのページへのリンクが無い | 相談するにはどうすればよいか |
1 つずつは小さな違いでも、取引の前に確かめる人は、こうした違いを拾います。とくに所在地と商号は、請求書や契約書と同じ書き方にそろえます。
公的な記録と同じ言葉で書きます
会社概要の商号と本店の所在地は、登記と同じ書き方にします。法人番号の公表サイトでは、法人番号の指定を受けた法人の「基本 3 情報」(商号、本店の所在地、法人番号)を誰でも検索できます。読む人が法人番号で検索したとき、会社概要と同じ商号と所在地が出てくれば、確かめはそこで終わります。法人番号の意味は、用語集の法人番号にあります。
国の法人の情報をまとめた gBizINFO でも、法人番号から会社の情報を調べられます。取引の前に相手の会社を調べる側に立つと、どこを見られるかが分かります。
- 会社概要を開く所在地、設立、代表者、事業の中身を読む
- 公的な記録を見る法人番号や会社名で、法人番号公表サイトなどを検索する
- 地図を見るGoogle の地図や Google ビジネスプロフィールで、所在地と建物を見る
- 見比べる商号・所在地・電話番号が、どこでも同じかを見る
この流れは例です。全員がここまで確かめるわけではありません。ただ、確かめる人がいる前提で書いておけば、どこまで確かめられても困りません。
本社と事務所が分かれているとき
当社のように、本社と事務所が別の場所にある会社は、2 つを分けて書きます。「本社」「名古屋オフィス」のように呼び名を付けます。どちらに郵便物を送ればよいか、打ち合わせはどちらで行うかも、問い合わせのページなどに書いておきます。分けて書かないと、地図で見た住所に行ってみたら事務所が無かった、ということが起きます。
移転したら、同じ日に直す所
- サイトの会社概要とフッター
- 問い合わせのページとプライバシーポリシーの問い合わせ先
- Google ビジネスプロフィールの住所(オーナー確認をもう一度行う)
- 名刺と会社案内の資料
- メールの署名
- 見積書・請求書・契約書のひな形
- 法人番号の公表情報(届け出が反映されたかを確かめる)
Google ビジネスプロフィールのヘルプには、オーナー確認のあとに住所が変わったら、オーナー確認をもう一度行う必要があると書かれています。言葉の意味は、用語集のGoogle ビジネスプロフィールにあります。
事業の中身は、業務の言葉で書きます
会社概要の「事業内容」の欄は、「DX 支援」「コンサルティング」のような短い言葉だけになりがちです。読む人は、自社の相談がその会社に合うかを知りたいので、何を、誰に、どう提供しているかを、業務の言葉で書きます。
| よくない例 | よい例 |
|---|---|
| IT コンサルティング | 従業員 30 名までの会社に、AI の使い方の研修と、社内の業務の仕組み作りを行っています |
| Web 制作 | 会社のサイトを作り、問い合わせのフォームと見込み客の記録を 1 つにまとめます |
表の文は例です。サービスがいくつもある会社は、会社概要には 1〜2 行で全体を書き、詳しくはサービスのページへのリンクで案内します。
会社概要に載せる項目
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 商号 | 登記と同じ書き方 |
| 所在地 | 郵便番号から建物名・部屋番号まで。本社と事務所は分ける |
| 設立 | 年月日 |
| 資本金 | 金額 |
| 代表者 | 役職と氏名(字を確かめる) |
| 事業の中身 | 何を、誰に、どう提供しているかを、業務の言葉で |
| 法人番号 | 13 桁の番号 |
| 連絡先 | 電話番号か問い合わせのページへのリンク |
項目を表にしておくと、ページの裏側に会社の情報を書き添える構造化データとも、内容をそろえやすくなります。取引先や団体の名前やロゴを載せるときは、相手の許可を取ってから載せます。会社概要を含むサイトを当社が作る場合は、AI顧客管理マーケティングシステム構築のページに進め方を載せています。



