検索からの訪問が減ったときは、Search Console を次の順に見ます。期間を 16 か月にして季節の動きかを確かめる。検索の言葉ごとに見る。ページごとに見る。最後に、検索に載っているページの数を見る。どこが減ったかを分けてから、原因の仮説を立てます。
2026 年 9 月 24 日、中小企業の IT の相談を受けて会員の IT 企業に紹介している団体と、毎月の打ち合わせをしました。この団体とは 2024 年 6 月から月に 1 回打ち合わせを続けていて、サイトの記事づくりもお手伝いしてきました。この日は、8 月のアクセスが減っていた件を、私が数字を見せながら説明しました。そのとき共有した数字と、Search Console の画面を見る順番をまとめます。
Search Console の画面で見る順番
- 期間検索パフォーマンスを 16 か月の期間で開き、毎年同じ時期に減っていないかを見る
- 検索の言葉会社名や団体名での検索と、それ以外の言葉での検索に分けて見る
- ページ特定のページが大きく減ったのか、全体が少しずつ減ったのかを見る
- 登録ページのインデックス登録の画面で、検索に載っているページの数を見る
Google の文書は、トラフィックの減少を調べるときに、期間を 16 か月に変えるよう勧めています。祝日や毎年の流れによる減少ではないかを、確かめるためです。画面で選べるのは最長 16 か月なので、前の年より前と比べ続けたいなら、数字を取り出して自分の側に残しておきます。サイトと SNS の数字を 1 か所に集めた記録は、数字を集めるときの記事にあります。言葉の意味は、用語集の Search Console にあります。
検索パフォーマンスで見る 4 つの数字
| 数字 | 意味 |
|---|---|
| クリック数 | 検索の結果からサイトが押された回数 |
| 表示回数 | サイトが検索の結果に出た回数(インプレッション) |
| クリック率 | クリック数を表示回数で割った割合 |
| 平均掲載順位 | 検索の結果での、サイトの最も上の位置の平均 |
表示回数もクリック数も減ったなら、検索の結果に出る機会そのものが減っています。表示回数は変わらないのにクリック数が減った場合、Google の文書は 2 つの可能性を挙げています。ページの題や説明が、検索した人に中身を伝えられていないこと。ほかのサイトが、より目を引く形で出ていることです。
この団体のサイトで、数字から分かったこと
打ち合わせで共有した数字は、次のとおりです。
| 見たこと | 分かったこと |
|---|---|
| 8 月のアクセス | 前の月より約 23% 減り、訪れた人の数そのものが減っていた |
| 曜日ごと | 問い合わせなどの成果は、月曜日が多かった |
| 団体の名前での検索 | 名前で検索して押された回数が、大きく減っていた |
| ページごと | 特定のページが大きく落ちたわけではなかった。よく読まれていたページが、全体に少しずつ下がっていた |
| 検索に載っているページの数 | 約 13,020 ページ。少しずつ増えている |
団体の名前で検索する人は、もともとこの団体を知っている人です。名前での検索を、用語集では指名検索と呼んでいます。指名検索のクリックが減ったのは気になる数字でしたが、減った割合は、打ち合わせの記録の上で二通りの数字が出ていて、確かめが要る状態です。
検索に載っているページの数は増えていました。だから、ページが検索から外されているわけではなく、何かの理由で順位が押し下げられていると、私は考えました。検索に載っているかどうかは、インデックス登録の画面で見られます。
数字から立てた 4 つの仮説
| 仮説 | 中身 |
|---|---|
| 更新の頻度が下がった | 前の年は前任の方がたくさん記事を更新していた。その反動の可能性 |
| 比べるページが古くなった | 「〇〇に強い企業〇選」のページの更新日が、2025 年 9 月 14 日のままのものがある |
| ほかのサイトからのリンクが増えていない | 一度付いたリンクは消えにくいが、新しく増えていない可能性 |
| AI で大量に作った文章と見なされた | 用語集のように一度にたくさん作ったページが、そう判定された可能性 |
「〇〇に強い企業〇選」は、2024 年 10 月から一緒に作ってきた、地域の IT 企業を比べて紹介するページです。導入先を比べたい人の検索に合わせて作ったページで、たとえば「kintone 導入 名古屋」で上の方に出ていました。比べて選びたい人に、1 年前の情報を見せていることになり、評価が下がっている可能性があります。業者を比べるサイトの中には、更新した日をページに書いているものがあり、その書き方を参考にすることにしました。
AI で作った文章については、使うこと自体を避ける必要はない、と話しました。読む人のための情報を出すために使うのは、問題ありません。手が止まって今月は書けなかったで終わるより、AI を使ってでも更新を続ける方がよい、というのが私の考えです。
打ち合わせで決めたこと
- 「〇〇に強い企業〇選」の今あるページの更新日と中身を見直し、何月何日に更新したかをページに書く。新しいテーマを足してもよい
- メールマガジンを毎月決まった流れで回す。1 週目にその月の題を決めて原稿を書き、2 週目に確かめて送る。送る日は、成果の多い月曜日も候補にする
- 前任の方に、当時どうやって成果を出したかを 30 分ほど聞く
決めたことのうち、ページの直しは数字で効き目を確かめられます。直した日を控えておき、次の打ち合わせで、直したページの表示回数とクリック数を前と比べます。
調べ始める前に確かめること
- サイトの持ち主の確認が済み、自分のアカウントで見られる
- 比べる期間を決めた(前の月、前の年の同じ月、16 か月)
- 会社名・団体名での検索と、それ以外を分けて見る用意をした
- サイトの変更(記事の追加・削除、作り直し)をした日の記録がある
- Google アナリティクスの数字と、同じ期間で並べて見られる
サイトの変更の日の記録があると、数字の動きと変更を結び付けて考えられます。ページの題と説明文の見直し方は、ページの題と説明文の記事に書きました。検索の結果に出るページの題は、用語集のタイトルタグにもあります。サイトの記事の追加や直しを管理画面からできる仕組みは、当社のAI顧客管理マーケティングシステム構築で作っています。



