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コラム

会社のサイトで、実際の写真・素材の写真・イラストを使い分ける

この記事の要点

代表・社員・事務所・製品・現場は、実際に撮った写真を使います。仕事の流れや仕組みは図で、困りごとの場面はイラストで見せ、素材の写真は雰囲気を添えるときだけにします。素材の写真に写った人を、お客様の声や社員のように見せる使い方はしません。素材サイトの規約で禁じられていることもあります。

サイトに載せる画像は、見せたいものに実物があるかどうかで選びます。代表、社員、事務所、製品、現場のように実物があるものは、実際に撮った写真を使います。仕事の流れや仕組みのように形の無いものは図で見せ、困りごとの場面はイラストで描きます。素材サイトの写真は、ページの雰囲気を添えるときだけに使います。そして、素材の写真に写った人を、お客様や社員のように見せる使い方はしません。

当社は 2026 年 4 月に、サイトと資料に使う画像の決まりを書きました

当社は 2026 年 4 月、サイトや資料の部品をそろえる決まりの中に、写真と動画の章を足しました。お客様のサイトでも自社の資料でも、同じ基準で画像を選べるようにするためです。選び方の決まりは、次の 6 つです。

  • 日本の職場や仕事の場面に合う写真を選ぶ
  • AI で作ったような不自然な質感の写真を避ける
  • 個人が分かる人物の写真は使わない(写っている方の許可が確かめられるものを除く)
  • 文字が写り込んだ写真は使わない
  • ほかの会社のロゴや商標が写った写真は使わない
  • 画像検索の結果や SNS の投稿のように、使ってよいかが分からない画像は使わない

画像の説明文(代替テキスト)の書き方と、画像を置く枠の縦と横の比率も、同じ章で決めています。

見せたいものが何かで、写真か図かイラストかを決めます

迷ったときは、見せたいものを 1 行ずつ書き出し、隣に使う画像の種類を書き込みます。この記事のために、分け方を表にしました。

見せたいもの 使う画像 理由
代表・社員の顔 本人の許可をいただいた実際の写真 会う前に、誰が対応するかが分かる
事務所・工場・店 実際の写真 所在地と規模を確かめられる
製品・施工・作ったもの 実際の写真 何を作る会社かが一目で分かる
仕事の流れ・仕組み・料金の内訳 文字の入った図 写真では順番や数字が伝わらない
困りごとや作業の場面 イラスト 特定の人や会社に見えない
ページの背景や区切り 素材の写真(人が主役でないもの) 雰囲気を添えるだけなので
お客様の声 ご本人の写真か、写真を載せない 素材の写真の人は、お客様ではない

取引先向けのサイトの点検で使われている才流のチェックリストにも、商品やサービスの写真があるなら図やイラストではなく写真を載せる、意味を持たない飾りだけの写真やアイコンを使わない、という項目があります。実物がある会社は、まずその実物を撮るところから始めます。

カメラのイラスト

素材の写真に写った人を、お客様や社員のように見せません

素材の写真(ストックフォト)は便利ですが、写っているのは御社のお客様でも社員でもありません。素材の写真の人物に名前と会社名を添えて「お客様の声」に使うと、読む方をだますことになります。

素材サイトの規約でも、禁じられていることがあります。写真AC の規約は、人物が分かる写真を「お客様の声」のように製品やサービスの推奨者として見せる目的で使うことを認めていません。また、人物が分かる写真ごとに、写っている人の許諾(モデルリリース)を求めてはいないとも書いています。写っている人の承諾なく使えることまでは保証されない、ということです。当社の 4 月の決まりでも、個人が分かる人物の写真は使わないことにしています。

素材の写真をサイトに載せる前に確かめること
  • その素材サイトの規約を開き、禁じられた使い方に当たらない
  • 人物の顔が主役になっていない
  • 写真の人を、お客様・社員・受講者のように見せる言葉を添えていない
  • ほかの会社のロゴや商標、読める文字が写っていない
  • 同じ写真を、ほかのページで別の意味に使っていない
  • 実物の写真で見せられるものを、素材で代わりにしていない

イラストは、困りごとの場面と人を特定しない場面に使います

イラストが役に立つのは、写真にすると誰かに見えてしまう場面です。たとえば「見積もりの計算に追われている事務の方」を写真で見せると、写っている人がその会社の人に見えます。イラストなら、読む方は自分の会社のこととして読めます。

イラストを使うときは、線や色を会社のサイトの色にそろえます。色がばらばらのイラストを並べると、ページの中で目が止まる所が増え、本文が読まれにくくなります。製品や事務所のように実物があるものを、イラストで描くことはしません。

画像には、内容を伝える説明文を付けます

画像には、見えない方や画像が表示されない環境のために、内容を説明する文(代替テキスト)を付けます。Google の検索セントラルも、代替テキストを画像の内容を理解するための大事な手がかりとしています。一方で、代替テキストに言葉を詰め込むことは、読む方の役に立たず、スパムとみなされる原因にもなるとしています。

当社の決まりでは、内容を伝える写真には場面と写っているものを書きます。飾りの画像は空にします。「画像」「写真」とだけ書くことはしません。たとえば事務所の写真なら、「名古屋オフィスの打ち合わせの席」のように、何がどこにあるかを書きます。

代替テキストの書き方

直す前

  • 画像
  • 写真1
  • 名古屋 ホームページ制作 安い ホームページ制作会社

直したあと

  • 名古屋オフィスの打ち合わせの席
  • 板金の曲げの工程の作業台
  • (飾りの画像なので空にする)

AI で作った画像を使うときは、素材の写真とは別の決まりが要ります。当社が決めたことは、AI で作った画像の決まりの記事に書いています。サービスの紹介ページやキャンペーンのページは、当社のAI顧客管理マーケティングシステム構築でも作っています。

よくあるご質問

素材の写真だけで、会社のサイトを作ってもよいですか?
作ることはできますが、代表、事務所、製品が実際の写真でないと、取引を考える方が会社の実在と規模を確かめられません。素材の写真は、ページの雰囲気を添える所に限って使います。撮る写真が足りないうちは、写真の代わりに図や文章で中身を見せます。
社員の写真をサイトに載せるとき、何を決めておけばよいですか?
載せる前に本人の許可をいただき、どのページに、どの大きさで、名前を添えるかを伝えます。辞めたときに写真を外すかどうかも、先に決めておきます。決めていないと、退職した方の写真が、採用や会社案内のページに残り続けます。
イラストを使うと、子どもっぽく見えませんか?
線や色の数が少なく、会社のサイトの色に合わせたイラストなら、落ち着いて見えます。使う場面を、困りごとの場面や人を特定したくない場面に限ると、ページの中で役目がはっきりします。製品や事務所のように実物があるものは、イラストではなく写真で見せます。
無料の素材サイトの写真なら、どこに使っても問題ありませんか?
サイトごとに規約があり、使ってはいけない場面が決まっています。たとえば写真AC の規約は、人物が分かる写真を「お客様の声」のように推薦する人として見せる使い方を認めていません。使う前に、そのサイトの規約を開いて確かめます。

出典・参考にした資料

  1. 写真AC「利用規約」(写真のダウンロードと使用)
  2. 才流「BtoBサイト制作の「型」となるワイヤーフレームと163項目のチェックリスト」
  3. Google 検索セントラル「画像の SEO のベスト プラクティス」

この記事を書いた人

小野 隆士ドットシンク株式会社 代表取締役

システム開発会社の会社員、Web 制作の個人事業主、不動産営業、Web 制作会社の役員を経て、CRM 事業を軸にドットシンク株式会社を起業。自社の営業と事務の仕事に AI を使い、そのやり方を AI研修と AI伴走支援でお客様の会社に持ち込んでいます。デジタル庁 デジタル推進委員(2024 年 7 月任命)。

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