MA(マーケティングオートメーション)の道具の機能を見比べると、多くの道具に共通している機能と、一部の道具だけが力を入れている機能に分かれます。2026 年 6 月 28 日に、国内外の MA の道具 7 つの機能のページを見比べました。当社の社内の仕組みに無かった機能は 8 つありました。そのうち 3 つを、その日のうちに足しました。残りは、自分では作らないか、あとに回すと決めました。
当社の社内の業務システムは、6 月 22 日に AI(Claude Code)と作り始め、翌日から使っています。案件やタスクの管理から始めて、問い合わせやメールの機能も足していました。見比べたのは、当社が中小企業の顧客管理や MA の導入を手伝う仕事もしているからです。自分の仕組みに何が足りないかを知っておけば、お客様に道具を勧めるときの判断にも使えます。
見比べる前に、社内の仕組みにあったマーケティングの機能
| 分野 | あった機能 |
|---|---|
| 見込み客を集める | 問い合わせの管理、フォームを作ってほかのサイトに貼る機能、依頼のフォームからその場で見積もりと打ち合わせの予約まで進める機能 |
| 見込み客の動きを知る | サイトの訪問の記録、メールの開封とクリックの記録、行動に付ける点数 |
| メール | 一斉のメール、1 通ずつのメール、ひな形、署名 |
| 顧客の記録 | 名刺の読み取り、名刺のアプリからの CSV の取り込み、顧客ごとにすべての記録を見る画面 |
土台になる記録とメールの機能は、もうそろっていました。足りなかったのは、その記録を使って自動で動く部分です。
7 つの道具と見比べて、足りなかった 8 つ
| 機能 | 何をするか | 当社の判断 |
|---|---|---|
| ステップメール | 問い合わせなどのあと、決めた日数ごとにメールを順に送る | 足す |
| 点数の高い見込み客を知らせる | 点数が一定を超えた見込み客を、営業の担当に知らせる | 足す(一覧にした) |
| セミナー・イベントの管理 | 申込みのフォーム、出欠、参加者の集計 | 足す |
| 知っている見込み客の再訪を知らせる | 連絡先の分かっている人がサイトに来たら知らせる | あとに回す |
| LP の作成と、フォームの A/B テスト | ページを作り、2 つの案を比べる | あとに回す |
| 訪問した会社の特定 | 名前の分からない訪問者の会社を、IP アドレスから割り出す | 作らない |
| SNS・広告とのつなぎ込み | SNS や広告の管理画面と、見込み客の記録をつなぐ | 作らない |
| AI による予測の点数 | 過去のデータから、成約しそうな見込み客を AI が予測する | 作らない |
足した 3 つは、どれも今ある機能の上に作りました
足す 3 つは、今ある機能をそのまま使えるものから選びました。
- ステップメールは、今ある一斉のメールとひな形の上に作りました。配信停止の扱いと、送る前の承認の決まりは、ふつうのメールと同じものを使います
- 点数の高い見込み客は、知らせる仕組みを足す代わりに、点数が 100 を超えた顧客を並べる一覧にしました。営業の大事な情報なので、一覧を開けるのは管理者だけです
- セミナーの管理は、今あるフォームの機能と日程の調整の機能を使いました。申込みのフォームを自動で作り、出欠と参加者を集計します。申込みのページは、ログインしなくても開けます
- 入口問い合わせ、セミナーの申込み、依頼のフォームから連絡先が届く
- 自動のメール入口ごとのステップメールが、決めた日数ごとに届く
- 点数メールの開封やサイトの訪問に点数が付く
- 一覧点数が 100 を超えた顧客が、管理者の一覧に並ぶ
- 人が連絡一覧を見た人が、電話やメールで連絡する
3 つとも、6 月 28 日のうちに作り、画面からの操作を通して確かめてから使い始めました。点数の付け方は、用語集のリードスコアリングにまとめています。点数の高い見込み客の考え方はホットリードの項目にあります。
作らなかった 5 つと、その理由
足した
- ステップメール
- 点数の高い顧客の一覧
- セミナーの申込みと出欠の管理
あとに回した
- 知っている見込み客の再訪の知らせ
- LP の作成と、フォームの A/B テスト
作らない
- 訪問した会社の特定
- SNS・広告とのつなぎ込み
- AI による予測の点数
訪問した会社の特定は、IP アドレスと会社を結び付けるデータを外から手に入れ、更新し続ける必要があります。SNS や広告とのつなぎ込みは、相手の仕様が変わるたびに直す手間がかかります。AI による予測の点数を含めて、どれも、要るときはその機能を持つ道具とつなぐのが普通のやり方なので、自分では作らないことにしました。
知っている見込み客の再訪の知らせは、今あるサイトの訪問の記録とメールの記録を広げれば作れます。LP の作成と A/B テストは、作る量が多いので、あとに回しました。
当社が社内の仕組みで決めたのは、少人数の会社が使いこなせる最小の組み合わせに絞る、という方針です。機能の数を道具と比べて並べることは、目的にしていません。
自社で MA を選ぶとき、作るときの順番
- 見込み客の記録が 1 か所にまとまっている(顧客管理の仕組み)
- メールを、配信停止つきで送れる
- 開封・クリック・サイトの訪問を、見込み客ごとに記録できる
- 行動に点数を付け、点数の高い人を誰が見るかを決めた
- ここまでそろってから、ステップメールなどの自動の流れを足す
- 会社の特定や広告とのつなぎ込みは、要るときに外の道具とつなぐ
自動の流れは、記録と配信停止がそろってから足します。先に自動の流れを作ると、配信停止した人にメールが届くような間違いが、人の目を通らずに続くからです。配信停止とメールの送り元の決め方は、一斉メールの仕組みを設計した記事に書きました。言葉の意味は、用語集の MA と CRM にあります。セミナーをオンラインで開く場合の呼び方はウェビナーの項目にまとめました。
同じ考え方で、フォーム・見込み客の記録・点数・メールの配信を 1 つのサイトの中にそろえる仕組みを、当社のAI顧客管理マーケティングシステム構築として作っています。



